素材本来の味がたっぷり楽しめる、
プレミアム感にあふれた手作りアイスクリーム。

こんなところに「北海道あるある」?

十勝もーもースイーツ

みなさんはご存じでしょうか。北海道ではとくに寒い冬の日に、ビールとアイスクリームの消費量がグッと増えることを。嘘でしょ?とか、アンビリバボー!という人がいるかもしれません。でも本当なんです。氷点下10℃以下の日が何日も続き、20℃まで下がる日も珍しくない真冬の北海道。でもアラ不思議。一歩家に入ればそこは別世界で、うっすら汗をかくほど暖かいお宅が多いといいます。そのせいでしょうか。お風呂上りに半袖Tシャツ+短パン姿で、ビールやアイスクリームを楽しむ人が結構います。季節感のズレたこの「北海道あるある」が、道産子の愛すべきところですね。

それはさておき、北海道は生乳生産量が日本一。なかでも酪農王国である十勝は、豊富で良質な牛乳を原料にしたチーズ、バター、ヨーグルトといった乳製品のほか、アイスクリームや各種スイーツが盛んにつくられています。そんななか、「かみしほろん市場」でじわじわ人気が高まっているアイスクリームに注目してみました。

ケーキもいいけど、アイスクリームもね。

アイス工房ドリーム ジェラート

それは、上士幌町内の髙木牧場の奥さまが手がける、「十勝もーもースイーツ」という名の手作りアイスクリームです。髙木さんはご家族で酪農を営んでいて、全部で約300頭のホルスタインを育てながら、毎日新鮮な牛乳を搾って出荷するのが日課です。奥さまは仕事の合間を縫っては趣味のケーキづくりにいそしむそうですが、その腕前はプロ級とか。ご近所から作ってほしいと頼まれることが多くなったといいます。それならば、本格的にケーキづくりをビジネスにしたらどうだろうとご主人や周りの人たちに勧められて、一念発起。ただ、でもせっかくケーキの工場をつくるなら、自家牧場のフレッシュミルクを使って、アイスクリームをいっしょに手作りしたほうが作業面や経営面で効率的だと考えたそうです。当初はケーキをメインにしょうとしたものの、注文のタイミングやニーズの関係で、だんだんアイスクリームのほうが主力になっていきました。レシピの開発の陰には、日々の努力や試行錯誤、研究の積み重ねがあったのは想像に難くありません。

素材をアイスクリームで包んでいるみたい。

アイス工房ドリーム 搾乳風景

奥さまがアイスクリームをつくろうと思ったときに最初にこだわったのは、アイスクリームのフレーバーに本物の素材(食材)をたっぷり使うことでした。たとえば香料とか手軽な業務用のフレーバーペーストを使えば、それなりに仕上がります。でもそれでは、搾りたての生乳のおいしさや風味を生かすことができません。そこで、できるだけミルクに合う食材を丹念に探して選び出し、原価が多少高くなったとしても自分が納得できるものを使うことにしたのです。だから「十勝もーもースイーツ」のアイスクリームはどれも、スプーンでひと口食べただけでそれぞれの素材感が口いっぱいに広がり、まるで“素材そのものをアイスクリームで包んでいる”という表現がぴったりくるはずです。

また、原料の配合にも強くこだわりました。アイスクリームは賞味期限表示がないので劣化しないと思いがちですが、配合を間違えると劣化してしまい、食べられないものになるといいます。さらに素材本来のおいしさを最大に引き出すために、「十勝もーもースイーツ」のアイスクリームには着色料、香料を一切使用していません。だからひと口ごとに、十勝の澄みきった空のようにさわやかな味わいが楽しめるのです。

大量生産も作り置きもできないから希少なんです。

アイス工房ドリーム 外観

牧場自家生産の生乳と十勝産生乳を使用した生クリーム、さらに糖類に十勝産ビート、できるだけ地元や道内産の食材をぜいたくに使うことで生まれた、「十勝もーもースイーツ」のアイスクリーム。それをベストな状態でお届けしたいので、作り置きはせず、受注生産という方法を取っています。さらに小規模な工場で一つひとつ手作りしているため、最大でも1日1,700個が限界。つまりそれだけ希少価値のある商品といえるでしょう。

フレーバーのラインナップは全部で14種類。乳脂肪分12%でいちばん人気の濃厚プレミアムバニラをはじめ、コーヒー、ココア、抹茶あずき、ラムレーズン、いちご、ミルク、ブルーベリー、ホワイトセサミ、フルーツのほか、2016年秋にはかぼちゃ、みるく小豆、みるくティー、ブラウニー(くるみ)が加わりました。かみしほろん市場では、いちばん人気の濃厚プレミアムバニラが単体で。6~10種類が食べ比べられるバラエティセットも販売しています。ご興味のある方はどうぞ道産子のように、暖かい部屋やお風呂上り、あるいはこたつの中で、幸福感にぼよよんと浸りながら手作りアイスクリームを楽しんではいかがでしょうか。

十勝もーもースイーツ代表/髙木 弘美

手作り品質の保持と、これからの課題。

十勝もーもースイーツ/髙木 弘美

原料の生乳は自家製なのでフレッシュでおいしいという自信がありましたが、食べた人みんなを納得させられるアイスクリームにするには、「やっぱり手作りでなくちゃむずかしい」と思ったんです。原料の牛乳や生クリーム、フレーバーとの相性や配合、乳製品の保存方法、温度管理など、機械ではなく人の手が入って初めて成立するからです。
うちのアイスクリームは2015年12月から製造販売を始めたので、まだまだニューフェイスです。でもふるさと納税の返礼品に選んでいただいたのがきっかけで、それが良い評価につながっているのは本当にありがたいですね。ただ、1日にできる生産個数は限度があります。鮮度を保つために作り置きしませんから、これからは注文をいただいてもお待たせしない方法を考えるのが、今後の課題ですね。

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