純国産はちみつ

ハチミツの歴史は人類の歴史。

純国産はちみつ

私たちが普段、何げなく口にしているハチミツ。きれいな黄金色で、甘くておいしく、栄養価の高い保存食として愛用されています。それでは、人間がいつからハチミツを食べるようになったかご存じでしょうか。英国の古いことわざに、「ハチミツの歴史は人類の歴史 」とある通り、人間ははるか昔から、ハチミツのおいしさや栄養価を知っていたようです。

たとえば紀元前6000年頃には、スペインのアラーニャ洞窟の壁にハチミツを採集する人々の姿が描かれましたし、古代エジプト時代にはすでに、ハチミツを採集して保存するのが日常的だったといわれます。たとえ、ハチに刺される危険を冒してでもハチミツを手に入れたいと強く思う。それは、昔もいまもまったく変わることはありません。

本当に働き者の働きバチ。

働きバチ

ところでハチにとっても、ハチミツができるまでは大変な苦労があるのです。働きバチは1回の採蜜飛行で500もの花を訪れ、そこで自分の体重と同じくらいのミツを吸い、せっせと巣に持ち帰ります。そこから貯蔵担当の働きバチに口移しでバトンタッチ。貯蔵担当の働きバチは羽根をはばたかせて水分を飛ばすので、さらりとした花のミツがあれだけ濃厚なハチミツへと変わるのです。

ミツバチはそれだけでなく、みんなの食事や巣づくり、巣の清掃、警備などを役割ごとにこなすそうです。本当に賢いですね。それに働き者です。それでも、1匹の働きバチが一生かかってつくれるハチミツの量は、わずかティースプーン一杯にも満たないとか。そう考えれば、たとえ一滴のハチミツでも決しておろそかにすることはできません。

ミツバチと人間の暮らしをつなぐ仕事。

十勝養蜂園

ハチミツは、ミツバチにしかつくり出せない自然界の贈り物。それが現在のような「近代養蜂(ようほう)」で生産されるようになったのは19世紀半ばになってからです。ハチミツの採集はそれまで、自然に営まれている巣を探すか、決まった場所に巣箱を設置して、ミツを搾り取るやり方をしていました。それが近代になるとミツバチを飼って繁殖させ、効率的に管理してハチミツを採集する方法へと移っていったのです。

また取り外し可能な長方形の巣枠や巣箱の設置方法、移動養蜂など多くのことが考えられると、養蜂業は急速に発展しました。人間にはつくることのできないものをつくってくれる、ミツバチ。養蜂業は、そのミツバチと人間の暮らしをつなぐ、橋渡し的な仕事なのです。

花のミツを求めて全国へ。

十勝養蜂園

養蜂には一定の場所でじっくりハチミツを採集する定置養蜂と、花の咲く時期に合わせて場所を変えていく移動養蜂とがあります。広い十勝エリアでも養蜂業を営む人は数えるほどですが、そのひとり、(有)十勝養蜂園の斉藤さんは移動養蜂が専門です。

早春から秋の終わり頃までは、ミツが取れる花のシーズンに合わせて、3~4万匹×200箱のミツバチとともに全国を走ります。そうして三重の伊勢志摩、岐阜、山形、福島など、1ヶ月単位で各地を移動するので、ある程度の生産量が確保できるとか。もちろん、道内産や地元産のハチミツもあります。ただ、たとえ花のシーズンに合わせても、その年によってはちゃんと咲いてくれないこともあるので、2~3年に1度しかつくれない貴重な逸品もあるそうです。

(有)十勝養蜂園 代表/斎藤 直也

食べ比べも楽しい天然ハチミツ。

(有)十勝養蜂園 代表/斉藤 直也

ハチミツはいろんな栄養素がバランス良く含まれた健康食品であり、砂糖よりもカロリーが低く、アルコールを分解する力があるといわれます。それがわかっていても、純国産で天然のハチミツが多く出回らないのは、養蜂がそれだけ手間ひまのかかる仕事だからでしょう。でも私は、たくさんの方に本物のハチミツを味わってほしくて、1年の半分近く日本各地を転々としています。うちはアカシヤ、レンゲ、サクラ、トチ、シナ(菩提樹)、クローバー、百花といったハチミツの種類がありますが、味も香りもまったく違うので、ぜひ食べ比べてほしい。うちでは、通常基準よりも高い糖度になるまでハチミツを巣箱の中で寝かせます。そのひと手間が、より高品質のハチミツにつながっているんです。

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